ページ内のクイックリンク
  1. このページの本文へ
  2. サイト全体メニューへ
  3. サイト情報メニューへ
  4. お問い合わせへ
  5. サイトマップへ

公益財団法人 日本科学協会

HOME  >  科学の普及活動  >  立方体地球-cubicearth-  >  解説サイト  >  立方体地球の海はどんな海なの?

立方体地球-Cubic Earth-

立方体地球の海はどんな海なの?

海を一つの面に集めると・・・

 わたしたちの丸い地球には、浅い海から深い海までいろいろあります。でも、深い海といっても、だいたい4kmくらいで、一番深いところでも10kmくらいです。直径13,000kmのわたしたちの地球を、直径30cmの地球儀にすると、海の深さは0.1mmで紙1枚分の厚さしかありません。これに対して、立方体地球の海の深さは約300kmもあります。一辺が30cmの立方体地球儀の上では、1cmくらい(ビスケット1枚くらい)の厚さになるのです(図8)。

 丸い地球の表面に薄く広がっている海と同じ量の水を、立方体の一つの面にすべて集めるとしましょう。深い海に集めることができれば、海の面積は小さくなります。こうすると立方体地球の海は直径が約3,500kmとなり、立方体の一辺の長さの約1/3です。丸い地球の表面の約7割となるわたしたちの海とはずいぶんちがいます。

立方体地球の海はほとんど動かない

 このように立方体地球では海の占める面積が小さくなります。海の真ん中は赤道ですが、立方体地球の海で一番緯度が高いところでも、ハワイくらいの緯度になります。南極や北極に近いところはありませんから、どこもほとんど同じ温度になってしまいます。現在のわたしたちの海は、冷たくて重たい水が北極や南極の近くでできて、深いところまで沈んで対流していますが、立方体地球の海では、300kmのように深いところまで対流する力がありません。だから、海の水のほとんどは止まっています。

 立方体地球の深くて暗い静かな海の底では、ものすごい圧力になります。そのくらい圧力が高いと、100℃で水は沸騰しないどころか、100℃でも氷になってしまいます。

図8
図8 : 四角い地球の海の断面図。
一番底の部分には100℃くらいの氷Ⅶがあり、その上の海のほとんどは止まっている。
海流が存在するのは海の表面で厚さ2—3km程度の部分だけである。
  • 日本科学協会チャンネル
  • メルマガ登録
  • 科学協会支援のお願い
このページのトップへ